ここ数年、住宅はもちろん、店舗のデザイン、教育施設のデザイン、人生のデザインなどなど、さまざまなご相談を受けるようになりました。
そんな案件をカテゴリー分けしていけば「住宅デザイン」「店舗デザイン」などとくくることはできるのだと思うのですが、実際にはそれぞれの案件にはそれぞれの背景があり、事情があり、想いがあるものです。ですから、もちろん提案するものもそれぞれに特有なものになっていくはずです。何ひとつ同じものはないのです。

ご相談いただいた方々の想いを少しでも汲みながら、これまでにはなかった発想やアプローチを動員しつつ新しい空間作りを進めていくというコンセプトが評価していただけているのではないかと考えています。不動産コンサルタントとして賃貸不動産物件の経営でお悩みのみなさんの力になっていくことはもちろん、生きていくうえで直面する様々な悩みに対しても、ご相談いただいた方に建設的な提案をしていけるよう、自分自身を研鑽して行きたく思います。

デザインにしろ設計にしろ、デザイナーの机の上の図面や写真だけを使って議論したり構築したりしてしまうことがないように注意しています。
お客様と直接話し合う時間を極力設けて、その機会を通じてお客様が持つ十人十色のスタイルや価値観を、共有イメージとして作り上げていく作業に重きをおいています。
「あなたをあなたらしく設計する」それを実現するために少しでも多くあなたの想いを聞かせてください。というアプローチです。
私がつくっているのは、実は建物やインテリアではないのではないかと感じています。それらを設計し形にする作業を通じて、依頼主自身を設計し表現しているのだと思うのです。だからこそ、お客様に向き合う時には「あなたをあなたらしく設計させてください」という気持ちで臨むようにしています。