今、時代は大きく変化しています。
経済、環境、平和を取り巻く情勢など、様々な問題が世界規模で激しく変動するなかで、日本も大きく変わらなければならない時を迎えています。
増え続けてきた人口がピークを過ぎ、今後は確実に減少していきます。少子化と高齢化も一層進み、これまでの福祉、年金、医療等の社会保障制度をはじめとする様々な仕組みの見直しと、新しい仕組みづくりが始まっています。また、地方分権がより一層進展し、国と地方の関係も大きく変わろうとしており、地方自治体は自らの判断と責任のもと、地域の実情に応じたまちづくりを進めていくことが求められています。
さらに、この度の東日本大震災は、便利さを追い求めてきた私たちの社会のありようや、災害に強いまちづくりに対する考え方、原子力発電所事故を教訓としたエネルギー政策のあり方などについても、私たちに再考を迫っています。
このように、取り巻く環境が大きく変わっているなかで、当然のことながら、長崎市の状況も様々な面で変化し続けています。
そして、変化は市民の暮らしのなかに新たな困り事を生み出す一方で、将来に向けて飛躍する新たチャンスも生まれており、今こそ地域の総合力が試される時機を迎えています。
出典:平成23年度 施政方針 - 長崎市